アマゾンの創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏が2月8日、自身のブログでタブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー(National Enquirer)」を出版するアメリカン・メディア社からプライベート写真を流出すると「脅迫」を受けたと主張した。
何があった? ベゾス氏と愛人疑惑報じたタブロイド紙の因縁
ナショナル・エンクワイアラーは、ベゾス氏とテレビ司会者ローレン・サンチェス氏の愛人関係を報じており、ベゾス氏と対立関係にあった。
ベゾス氏は2019年1月9日、Twitterで25年間連れ添った妻との「円満離婚」を発表していた。
ベゾス氏は、同紙を発行するアメリカン・メディア社のデイヴィッド・ペッカーCEOが「政治的な動機」に基づいて出版事業などを行っていると指摘。
ブルームバーグによると、ペッカー氏はトランプ大統領の長年の友人で、出版権を買い取るなどして情報をお蔵入りにさせる「キャッチ・アンド・キル」という手法を使い、トランプ氏の不倫疑惑をもみ消したと指摘されている。
暴露記事が掲載されるにあたり、ベゾス氏のプライベートなメールや写真がどのように漏洩したのか、専門家を雇って調査していたという。
ベゾス氏の「裸の写真」公開すると脅迫? メールを公開
しかし、ナショナル・エンクワイアラー側はメールで、この調査を中止するよう求めてきたという。そして、調査をやめない場合、ベゾス氏の裸の写真などを公開すると「脅迫」を受けたという。
ベゾス氏はブログで、ナショナル・エンクワイアラー側から送られてきたとされるメール全文を公開した。そのメールには、以下のような写真の「詳細」がつづられている。
・上半身裸のベゾス氏が、結婚指輪をはめた状態で、左手に携帯電話を持っている写真。ベゾス氏は黒いカーゴパンツかショートパンツを履いており、衣服のジッパーから陰部が見えている。
・バスルームでの裸の写真━左手には結婚指輪を身につけている。ベゾス氏は白いタオルのみ身につけており、恥骨部の上位が露出している。
・黒いボクサーパンツかトランクスを履いたベゾス氏の全身を写したセルフィー写真。ベゾス氏は左手に携帯電話を持ち、結婚指輪をはめている。
ベゾス氏は、「AMI(アメリカン・メディア社)によって私が個人的に受ける恥ずかしさは重要でない。なぜなら、もっと重要な問題がここには関わっているからだ」と主張し、同社を強く非難している。