ゲームは社会を平等にする? 大手外資系企業の幹部が語った「eスポーツ」の隠れた魅力

「PCとインターネットがあれば、誰でもeスポーツのアスリート」と語りました。

パソコンやスマホなどを使って格闘、射撃、スポーツなどの対戦型ゲームを楽しむ eスポーツ。プロも登場し、世界中でブームになりつつある。

eスポーツにはどのような魅力があるのか。選手用の「訓練施設」の運営にも関わる外資IT大手デルのゲーミング&XPS担当でバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのフランク・エイゾールさんに話を聞いた。

エイゾールさんは、新しいゲーム用ノートパソコンを2月1日から日本で発売することに合わせて来日した。その発表会見でフランクさんは「eスポーツは爆発的に伸びている。eスポーツは向こう10年で最も世界で人気のあるスポーツになる」とeスポーツへの期待を語った。

バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのフランク・エイゾールさん
バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのフランク・エイゾールさん
HUFFPOST JAPAN

■「PCとインターネットがあれば、誰でもeスポーツのアスリートに」

フランクさんは、「eスポーツ」自体は決して新しいものではなく、チーム対抗の競技形式で行われていたものは、知っている範囲でも15年ほど前からあると話した。

その上で、なぜ今eスポーツが話題になっているかは、「若い世代はテクノロジーに生まれた時から浸っている」ことから、「eスポーツ自体にもネイティブである」と述べた。

また「ゲームはイコライザーだと思う」とも発言。

イコライザーとは、音の補正に使用される装置で、一般的には「平等にするもの」という意味と捉えられている。

フランクさんは、ゲームは「性別やどこに住んでいるかは関係なく、グローバルに展開できる」として、「その人が大きいか小さいか、体力的に強いか弱いかも関係ない」と続けた。

もちろん、ゲームごとに求められる能力はあるとしながらも、「誰でもどこでも、PCとインターネットがあれば、eスポーツのアスリートになり得る」とゲームやeスポーツの可能性を示した。

一般的な「スポーツ競技」では体格差が大きく影響したり、性別や障がいの有無で競技が分かれていたりするのが現状だ。

オンライン上で誰でも対等に競技に臨むeスポーツは、「平等さ」を一定程度確保し、「技を競う」という本来の競技の目的が達成されるかもしれない。

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