先週ハワイでは、腐ったクジラの死体の周りを回遊するイタチザメの群れに人々は驚き夢中になっていた。しかしそこに更なる大物が現れた...。
1月13日頃、ハワイで巨大なホホジロザメが見つかったのだ。さらにこのサメは、ディスカバリー・チャンネルでかつて撮影された巨大ザメ「ディープ・ブルー」と同じサメではないか、と憶測を呼んでいる。
一部の専門家は、ディープ・ブルーはすでに50歳以上であると推定する。
推定約4.5~6mとされるサメは、その場にいたダイバーや水中カメラマンを魅了した。
撮影に成功したハワイ在住のカメラマン、キンバリー・ジェフリーズさんは、クジラの死体にどんな野生動物が群がるか観察するため、その場にいたという。そして、「ディープ・ブルー」と思しきサメがクジラの死体を食べる様子を撮影した。
ジェフリーズさんはその場面を「息をのむようだった」と語る。
このような場面を目撃するのは稀だが、ホホジロザメがハワイで希少なわけではない。
ハフポストUS版に対し、ハワイ海洋生物学研究所のサメ研究者、キム・ホランドさんは「ハワイにホホジロザメが見られるのは珍しいことではありません」とメールで答えた。
ハワイのテレビ局KHON2によると、カリフォルニアやメキシコのホホジロザメの約20%が毎年冬になるとハワイに移動してくるとの事。
ディープ・ブルーはその中でも特別なサメだ。
2014年に米ディスカバリー・チャンネルのサメ特集番組で取り上げられ、一晩で有名になったブルー。放送では、ブルーの体長は「6メートル」以上ある可能性を指摘していたが、放送後に一部の研究者は「大きさを誇張している」と反論した。ホランドさんは、ブルーよりも更に巨大なホホジロザメは存在する、と指摘する。
ドキュメンタリー番組が放送されてから5年。ディープ・ブルーそっくりのサメが発見され、その「再会」に注目が集まっている。
サメ活動家で人気インスタグラマーのオーシャン・ラムジーさんは、ブルー(と見られるサメ)と泳ぐ動画をInstagramに投稿した。
オアフ島でサメツアーを催行し、頻繁にサメと一緒にダイビングしているラムジーさんは、ブルーについて「今まで遭遇した中で一番穏やかなおばあちゃんホホジロザメ」と語った。
一方で、ラムジーさんの写真には批判的な声も上がっている。サメ研究を専門とする海洋生物学者ダビット・シフマンさんは、ラムジーさんがサメを「掴もう」とし、「自由に遊泳している動物に乗ろう」とした、と非難した。
一方、ラムジーさんはファンに「この写真での行動を真似しないように」と呼びかけた。
ラムジーさんは、フォロワーに向けて「皆さんは決して真似しないでください。私は今まで、世界中のサメ、ホホジロザメを含む30種類以上と15年以上も活動してきました」と説明している。
ハフポストUS版はラムジーさんにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。