自宅前の木をくり抜いて作った図書館が話題だ。
米アイダホ州に住む司書のシャーローリー・アーミテージ・ハワードさんの家の庭には、古い大きな木があった。樹齢110年を超えるポプラの巨木。しかし、この木が腐り始めたことに、ハワードさんは気づく。
そこでハワードさんは、この古木を図書館にして住民に役立ててもらうアイデアを思いついた。
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動画では、木の内部の様子もわかる。
ハワードさんは2018年12月、作成途中の図書館の様子をFacebookに投稿。8万件以上のいいねを獲得した。
「リトル・フリー・ライブラリ」で自宅に図書館を作った
米メディアのKREMテレビによると、この木は中心部が腐り始めており、ハワードさんの家族は木を取り除こうと考えていたという。
しかし、ハワードさんは木を取り除かず、非営利団体の「リトル・フリー・ライブラリ(小さな無料図書館)」に加入した。本の交換を推奨する団体だ。
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リトル・フリー・ライブラリのしくみはこうだ。
- まず郵便ポストのような箱を自宅などに設置する。
- 次にこの箱に、自分の好きな本や、地域の人たちに読んでもらいたい本を入れておく。
- 近隣住民は自由にこの箱の本を借りて良い。
- 読み終わったら、また箱に返しておく。
団体は、図書館を作るための「キット」を販売したり、自分で図書館を作りたい人にその方法を教えたりしている。全世界88カ国で、約7万5000の登録があるという。
KREMテレビによると、今回ハワードさんは団体の支援を受けて、巨木を図書館に作り変えた。木の上部を切り倒したあと屋根をつけ、木の中をくりぬいて本棚を設置。室内に照明もつけた。
ハワードさんは今回のプロジェクトのようなことで「世界をより住みたくなる場所に変えられる」と話している。