大阪のベンチャー企業 ホログラム株式会社が、スマートフォンを組み込んで使うダンボール製のMRゴーグル「だんグラ」の予約受付を国内クラウドファンディングのMakuakeで開始しました。
VRゴーグル黎明期には、Googleの段ボール製ゴーグル Cardboardや、ハコスコなどが登場し、スマートフォンを使った手軽なVR体験を牽引した印象がありますが、だんグラはそれらのMRゴーグルバージョンです。
VRの場合はスマートフォンの画面をレンズ越しに見るだけで済みましたが、MRでは現実の世界を重ね合わせる必要があり、だんグラではハーフミラーにスマートフォンの画面を投影します。一般的なAR・MRゴーグルで使われる小型のプロジェクターの代わりにスマートフォンを使うだけで、原理的には同じ構造です。
また、スマートフォンを組み込んでしまうとタッチ操作が出来なくなりますが、第2世代のCardboardと同様に、外部から直接タッチできる静電容量ボタンも備えます。
なお、今回は2眼タイプですが、単眼のだんグラは以前に発売済み。このため、だんグラ向けのアプリもすでにリリースされていますが、それらは基本1眼向けです。今回のだんグラも、内部のWWWMRレンズを取り除く(外部から抜き差し可能)と1眼タイプとして利用できます。また、リリース済みコンテンツの2眼向けアップデートも行われるとのことです。
このほか、1眼と2眼、それぞれのVR、MR、AR向けコンテンツを同時開発できるAPI、SDKを2019年4月頃に提供予定となっています。
だんグラは一般販売時は5500円を予定しており、Makuakeでは3000円から購入可能です。なお、対応するスマートフォンは、ARkitに対応したiPhone 6s以降で、Android(ARCore対応機種)は2019年夏に対応予定となっています。
(2018年12月3日Engadget日本版より転載)
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