12月に入り、年末に向けて大掃除をする人は多いかもしれない。
必要のなくなった服が出てくれば、チャンス。割引券に変える方法がある。
ファッションブランドのH&Mには「古着回収サービス」があり、店舗に古着を持ち込むことで、クーポン券をもらうことができるのだ。
持ち込む衣類はH&M以外のブランドでも構わない。もっというと、衣類以外の布製品でもよく、状態も関係ない。
■どうすればいいの?
古着回収は国内のH&Mの全店舗で行われている。
衣類を袋に詰め、店に持っていけばクーポン券を1枚もらえる。
クーポン券は500円分で、3000円以上購入した際に1枚使うことができる。
日本国内であれば、どの店舗でも使用可能だ。
持ち込む衣類はH&M以外のブランドでも良く、状態も関係ないが、注意点がふたつある。
ひとつ目は、持ち込む衣類は「袋に入れる」こと。
クーポン券は「1袋あたり1枚」が基準。袋に入れていない衣類を直接持ち込んでも、クーポン券は交換してもらえない。
ふたつ目は、クーポン券がもらえるのは「1日最大2枚まで」ということだ。
仮に3袋持ち込んでも、もらえるクーポン券は2枚になってしまう。
また、衣類でなくとも布製品であれば何でも回収可能で、1度に持ち込む量も問われない。
極端に言えば、穴の空いた布の切れ端を袋に入れて持って行っても、クーポン券をもらえるというのだ。
■割引してまで古着回収に取り組む理由
無料でリサイクル活動を行うブランドは多々あるが、なぜH&Mはクーポンを出してまで古着回収に取り組むのだろうか。
ハフポスト日本版は、H&Mの広報担当者に取材した。
担当者によると、衣類の廃棄や焼却処分が多いファッション業界への危惧があり、「循環型を目指すために、古着回収は2013年から世界中のH&M店舗で始まった」という。
回収された布は、状態によって分類され、古着として販売されたり自動車の部品に使われたりと様々な形で再利用される。担当者は「日本で持ち込まれる衣料は状態が良く、そのまま古着として利用されることが多い」と話す。
販売から得た収益は、社会貢献活動やリサイクル技術の開発に寄付しているとのことだ。
日本での総回収量は約4365トンに至るという(2018年11月28日時点)。