人気イタリアブランドのドルチェ&ガッバーナがSNSに投稿した動画が、中国国内で「人種差別だ」と批判を浴びている。
批判を受けてドルガバ社は11月21日、騒動を謝罪し、上海で予定していたファッションショーの中止を発表した。
一体、何がおきたのか。
どんな動画だった?
問題となったのは、ドルガバ社が11月18日にInstagramなどに投稿した動画。
アジア系の容姿の女性が、巨大なピザを箸で食べる様子が写っている。女性は、両手にもった箸をピザに突き刺したり、手でちぎったピザを箸で摘んで食べたりしている。
動画の説明欄には、「ドルチェ&ガッパーナの『お箸で食べる』エピソード1にようこそ。今日の第一弾は、このスティック状の器具を使って、巨大なマルゲリータピザを食べる方法についてです」と書かれている。
同様の動画が計3つ投稿され、同じ女性が、カンノーロと呼ばれるイタリア伝統のお菓子や、スパゲッティを箸で食べる様子が写っている。
一連の動画に対して、「人種差別の動画を削除するべき」「たくさんの中国人を不快にさせた」といった批判のコメントが殺到した。
さらに、ドルガバ社のデザイナー、ステファノ・ガッバーナ氏が、動画をめぐるInstagram上のチャットで、中国人を侮辱したやりとりとされるスクリーンショットが拡散。批判がさらに高まった。
これを受けてドルガバ社は21日、Instagramに投稿した声明で、「私たちの投稿が不快感を与えてしまい、本当に申し訳ありません」と謝罪。ガッバーナ氏とドルガバ社のアカウントがハッキングされたと釈明し、法律事務所による緊急調査を実施していると明かした。ガッバーナ氏も、Instagramで「自分ではない」と否定している。
CNNによると、ドルガバ社は21日、その日上海で予定していたファッションショーを中止すると発表した。
ハフポスト日本版は11月22日、ドルガバ社の日本法人に問い合わせている。