美術館で写真を撮るのは当たり前な時代。でも自撮りは、やめておいたほうがいいかもしれない。
ロシア中部のエカテリンブルクにある美術館で10月27日、スペインの著名画家サルバドール・ダリの絵画が損傷する事故が起きた。原因は、美術館を訪れた女性グループの"自撮り"だった。
タス通信などが11月2日に報じた。
タス通信によると、事故が起きたのは、スペインの著名画家フランシスコ・ゴヤとダリの絵画が展示されたスペース。破損したのは2作品で、ゴヤの作品は展示用のフレームと保護ガラスの破損で済んだが、ダリの作品は、破損したガラスで絵画そのものに傷がついてしまったという。美術館の職員は、「女性グループの不適切な振る舞いで、作品が損傷してしまった」と話している。
Advertisement
ロシア内務省はTwitterに、館内の防犯カメラ映像を投稿。
動画では、2つの作品が縦に並んだ展示台が、突然倒れた。展示台の奥には、人が写っているのが確認できる。
CNNは、女性グループのひとりが自撮りをしようとして、展示台を倒してしまったと報じている。
ロシア内務省の広報担当者は、CNNの取材に「内務省が調査で特定した女性たちは、『絵画の裏側で写真を撮ろうとした際に、作品が展示されたスタンドに触れてしまった』と説明している」と話した。
女性たちは、ロシアのチェリャビンスクからツアーで美術館を訪れていたという。