逮捕者も出たハロウィン当日から一夜明けた11月1日。
街に集まる人々に「モラルを守って」と呼びかけていた渋谷区の長谷部健区長は、渋谷駅前で報道各社の取材に応じ、「渋谷を愛する人たちを踏みにじる行為は断じて許せない」と語った。
「これだけ街を荒らされたのが現実ですから、それに対しての対応をしっかりと進めなければ」と長谷部区長。1年後のハロウィンに向けて本格的な対策に乗り出す考えを示した。
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長谷部区長は具体的な対策として、イベントの有料化や代々木公園の使用という可能性に触れた上で、「2019年2月の予算編成までに方向性を固めたい」と述べた。
一方で、「渋谷ハロウィン」の参加者は区外の人々が多いことから、対策に区民の税金を投じることへの懸念も示した。
過去の施策については、区として何も対策をしていなかった訳ではないことを強調した上で、「対症療法ばかりだった」と振り返った。
ハロウィン当日の渋谷の街には多くの警察官が派遣されていたが、大音量を鳴らして走る車両や、路上での迷惑行為の取り締まりに時間がかかることも多かった。
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「警察は笛を鳴らしているだけで、強制力を行使してくれない」という不満も見られ、行政はもちろん、警察や消防とも一体となった対策案が求められているようだ。