アメリカ・メジャーリーグのダルビッシュ有投手が、シリアの武装組織による3年にわたる拘束から解放されたフリージャーナリストの安田純平さんに対し、ネット上で「自己責任論」が巻き起こっていることについて反論した。
国内では、フリージャーナリストなどが危険地域に入るたび、危ない目にあっても自業自得だとする「自己責任論」が取り沙汰される。
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自己責任をめぐる批判は、2004年にイラクで起きた日本人人質事件や、2015年のスンニ派過激組織「イスラム国」(IS)によるジャーナリスト後藤健二さんら日本人殺害事件の時にも巻き起こった。
こうした議論を受け、ダルビッシュは10月25日、自身のTwitterを更新。「一人の命が助かったのだから、自分は本当に良かったなぁと思います」と切り出し、「自己責任なんて身の回りに溢れているわけで、あなたが文句をいう時もそれは無力さからくる自己責任でしょう」と述べた。
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このツイートには賛否両論さまざまな意見が寄せられた。
ダルビッシュは、Twitterユーザーから寄せられたコメントに返信する形で持論を展開。ジャーナリストなどが危険地域に入ることについて、「誰かがいかないと内情がわからない」「そういう人たちがいるから無関係な市民が殺されるのを大分防いでいると思います」と考えを示した。
また、安田さん解放に際してカタールが「多額の身代金」を支払ったとする報道も確認しているとして、「全部ひっくるめて一人の人が死ななかったことに安堵するというのは当たり前の話だと思います」とコメントした。