競売大手のサザビーズは11月、フランス革命中に処刑された王妃マリー・アントワネットの秘蔵ネックレスなどをスイスのジュネーブで競売に掛ける。
オークションに先立ち、王妃マリー・アントワネットが所有していた品々10点が、イギリス・ロンドンで公開された。
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これらの宝飾品は、フランス革命中の1791年にひそかにパリから持ち出され、縁戚関係にあるイタリアのブルボン=パルマ家が所有してきたもの。200年間、非公開だった。
サザビーズは「一度も公開されたことがないこのコレクションは、数世紀にわたる一族の変遷を垣間見させてくれる」とコメント。
今回の目玉は、ダイヤモンドをあしらった天然真珠のペンダント。評価額は100〜200万ドル(1憶1300万円〜2億2500万円)とされる。パールの予想価格が高いのは、天然パールが希少となっているためで、一般的にパールといわれるものは養殖されたものだという。
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このほか、落札価格が20〜30万ドル(約2300〜3400万円)と予想されるダイヤと天然真珠の3連ネックレスや、天然真珠とダイヤのイヤリング、マリー・アントワネットの髪の毛を封入したダイヤの指輪、リボン型のダイヤのブローチなどが出品されるという。
時事通信によると、フランス国内からは、近代史を彩った貴重な遺産の競売に反対する声が上がっているという。Twitterには政府による競売阻止などを訴えるコメントが投稿されている。