ファッションブランド「GUCCI」が東京・青山にある旗艦店をリニューアルオープンしたことを記念して9月14日、パーティーを開催した。このパーティーに参加したタレントの渡辺直美さんを巡って、Instagram上で物議が起きている。
豚の絵文字を使って体型をバカにするユーザー
問題になったのは、グッチがInstagramに投稿した渡辺さんの写真だ。ジャケット、アクセサリーなど全身をグッチアイテムで固めた渡辺さんに対して、様々な国の言葉で渡辺さんへの誹謗中傷が相次ぎ、渡辺さん自身がのちに「クソデブ祭り」と称する事態に。「こんなひどいもの見たくない」「グッチのジョークだよね?」などのコメントや、豚の絵文字を使って、渡辺さんの体型をバカにするユーザーが相次いだ。
一部のユーザーから「私の最初のコメントが消えてる。グッチが消したのかも?」というコメントがついていることから、当初は、現在確認できるよりも多くの誹謗中傷コメントがつけられたと見られる。
こうした心ない意見に対して、「直美は美しい」「彼女は日本のビヨンセだよ、知らないの?」「モデルが細くなければならないなんて誰が決めたんだ」「美しさの多様性を投稿で見せるグッチは良いと思う」などと、擁護派が猛烈に反論する流れに至った。
結果として、この投稿は60万近い「いいね」を獲得。グッチの他のInstagram投稿に比べて圧倒的に多くのユーザーの届くことになった。
渡辺直美さん「まだまだこれからよ」
こうした「騒動」に対して渡辺さんは、ユーモアを交えながら自身の思いを明かし、「(私の魅力は)まだまだこれからよ」とハートマークで応戦した。
▼コメント一部抜粋
どんな体型でもファッションを楽しめる素敵な時代になりました🙌と思ったら @gucci 公式のインスタで私の写真が世界で大炎上😂クソデブ祭り😂痩せたモデルを出せ祭り😂フォロー外します祭り😂いい感じで盛り上がってます😂(興味ある方見てみて🤣)
みんな私の魅力にびっくりした様子😘?まだ2%しか出してないのに痺れちゃったのね🤗まだまだこれからよ😂❤️🌈
GUCCIさんありがとうございます💖
渡辺さんはこれまで、ありのままの体型を楽しむスタイルを発信し、多くの女性が縛られてきた"美"への固定観念を覆してきた。
彼女のキャラクターやInstagramでの発信は、ワシントンポストなど海外メディアにも注目されてきた。アメリカ版VOGUEは渡辺さんを「日本版ビヨンセ」と称し、世界中の女性をインスパイアし続けるビヨンセになぞらえた。
1月にGAPの新商品のモデルに起用された際には、イギリス版VOGUEの取材に対して、以下のように語っていた。
「これまでファッションとは、痩せている人だけが楽しめるものだと思っていたし、ファッション業界からはそうしたメッセージが送られてきていたと思う」
「私は、大きめサイズの女の子の代表として選ばれたと思う。この動画を見た全ての人が、どんな体型でも自分の着たいものを着ていいんだと感じてくれると嬉しい」
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