体操・宮川紗江選手に対する暴力・パワハラ問題で、専属コーチだった速見佑斗氏が9月5日、東京都内で記者会見を開いた。
速見元コーチは会見冒頭で、「宮川選手に対する度重なる暴力行為で、宮川選手や周りにいた選手、他のコーチに対して不快な思いと恐怖を与えてしまったことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪。
日本体操協会から受けた無期限の登録抹消処分について、「真摯に受け止め、妥当な処分だと思っております」と受け入れる姿勢を示す一方で、「これから宮川選手が日本体操界にとってしっかり貢献できるように日々勉強して、しっかり努力していきたいと思っている」と何らかの形でサポートしていきたい考えを示唆した。
また「どういう小さな暴力であっても一切行わない」と、選手に2度と手を上げないことを誓った。
冒頭の発言全文は、次の通り。
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私、速見佑斗は、宮川選手に対する度重なる暴力行為によって、宮川選手はもちろん、周りにいた選手、そしてコーチに対して、不快な思いと恐怖を与えてしまったことを、深くお詫び申し上げます。
そして日本体操協会、全ての体操関係者に対しましても、大変なご迷惑をおかけしたことを、心より深く(お詫び)申し上げます。
また国民の皆様に対しても、日々のニュースにおいて、不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。私は、日本体操協会より、無期限の登録抹消、そしてNTC(ナショナルトレーニングセンター)への出入り禁止という暴力行為への処分が確定しました。
私は、今の時代において、暴力行為は、どういう理由であれば決して許されることではないと深く実感しています。
よって、日本体操協会より受けた無期限の登録抹消処分について、真摯に受け止め、妥当な処分だと思っております。これから暴力撲滅に向けて、私が何をやるべきかを考え、とにかく今回の件においての、私自身が反省すべき点を考えて、しっかりこの事態を重く受け止め、真摯に反省し、これから宮川選手が日本体操界にとってしっかり貢献できるように日々勉強して、しっかり努力していきたいと思っております。
この後の質疑応答につきましても、一人一人の質問に対して、真摯に答えさせていただきたいと思います。
これから私は、どういう小さな暴力であっても一切暴力行為を行わないこと、それをここに誓います。