北海道胆振(いぶり)地方で9月6日未明に起きた震度6強の地震は、北海道各地に被害をもたらした。NHKニュースによると、厚真(あつま)町では広範囲にわたって土砂崩れが発生。複数の家屋が倒壊し、16人と連絡が取れなくなっているという。
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気象庁によると、6日午前3時12分ごろ、同地方を震源とする地震が発生。北海道安平町で震度6強を観測したほか、苫小牧市や新ひだか町で震度5強、室蘭市や登別市などで震度5弱を観測した。
ただ、強い揺れの影響で、震度5以上と考えられるものの震度に関するデータを入手できていない地域もあり、気象庁は、震度7を観測している地点がある可能性を否定しなかった。
震源の深さは約40キロ、マグニチュード6.7と推定されるという。
朝日新聞デジタルによると、厚真町吉野地区を通る道道235号付近で土砂崩れが発生し、6日午前8時現在、5人程度が生き埋めになっているという。
これとは別に、現場近くから12人が救助されたとの情報もある。
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また、NHKが地元消防署に確認したところ、土砂崩れに巻き込まれたのは2世帯だったという。これとは別に、腸内では6世帯の家屋が倒壊。少なくとも計16人と連絡が取れなくなっているという。
厚真町から130キロ北西には泊原発(北海道泊村)があるが、北海道新聞によると、地震による異常はなかったという。
道内では広い範囲で停電が起きており、原発への外部からの電源供給は止まっているが、非常用ディーゼル発電機を起動し、貯蔵する核燃料を冷却するのに必要な電源は確保できているという。
外部電源がなくても、少なくとも10日間は冷却を続けることができるという。