東京都西東京市の市立田無小で、敷地の地中から戦時中に使われたとみられる銃砲約1400点と刀剣約1200点などが見つかった。西東京市が8月6日、発表した。
市危機管理室によると、銃器類が見つかったのは7月27日。夏休みを利用し、工事業者が遊具などを保管する管理棟を移す工事をしていたこところ、作業員らが移設先の地中(深さ約2メートル)に大量の武器が埋まっているのを見つけたという。
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市から連絡を受けた警視庁田無署や自衛隊が調べたところ、銃身や銃に取り付けるような短い刀が並べられたまま見つかったという。訓練用の手りゅう弾もあったという。
いずれもさびたり、曲がったりするなどしており、状態から戦時中のものとみられる。
8月3日まで発掘作業は続き、銃器と刀剣は市が廃棄処分し、手りゅう弾については自衛隊が回収した。
田無小は終戦時、田無国民学校として今と同じ敷地に校舎があった。
市の担当者は「戦後、武器などを地中に埋設したほかの事例もあるため、今回見つかったものもそうした可能性があると考えている」と話している。