オリンピック選手たちは、1センチの記録更新に十数年を費やす。新聞広告にこめた想いは?

朝日新聞に広告が掲出されました。

2020年東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年。大会印刷部門のオフィシャルパートナーを務める大日本印刷が7月24日、数センチを競う陸上競技の記録更新を表現した全面広告を朝日新聞に掲出している。

広告では、やり投げや走り幅跳び、砲丸投げといった陸上種目で、過去数年から数十年間での五輪・パラリンピック記録の更新距離を、実寸の直線で示した。8年間(2大会)で記録1センチを伸ばした種目もあれば、28年間(7大会)で5センチを更新した種目もある。

朝日新聞に掲出した全面広告
朝日新聞に掲出した全面広告
大日本印刷提供

「この数センチ、わずかと見るか、着実見るか。」とキャッチコピーを添え、15種目の記録更新の歴史を紹介。広告が示した各種目の距離や年数は、以下の通りだ。

オリンピック

男子

・三段跳び 46センチ(4年間)

・やり投げ 40センチ(8年間)

・棒高跳び 6センチ(4年間)

・走り高跳び 1センチ(8年間)

・砲丸投げ 5センチ (28年間)

女子

・砲丸投 25センチ(4年間)

・走り幅跳び 34センチ(8年間)

・走り高跳び 1センチ(8年間)

・三段跳び 6センチ(12年間)

・棒高跳び 14センチ(4年間)

パラリンピック(男子のみ)

・砲丸投げ(F32)2センチ(4年間)

・三段跳び(T12)7センチ(4年間)

・走り幅跳び(T12)6センチ(4年間)

・走り高跳び(T46)1センチ(4年間)

・走り高跳び(T44)8センチ(8年間)

紙面では「挑戦し続け、革新を起こすことでしか、新しい記録は出せない」とつづった上で、「技術も研究を進める中でしか革新が生まれない」と、同社の企業姿勢を記している。

大日本印刷はハフポスト日本版の取材に「陸上の記録のように、数センチのごくわずかな進歩かもしれないが、一歩一歩を踏み出していく姿勢を打ち出していきたい」と広告の意図について話している。

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