7月9日から15日までの1週間に、熱中症で救急搬送された人数が全国で9956人(速報値)にのぼったと18日、総務省消防庁が発表した。搬送された患者のうち12人が死亡した。
全国的に猛烈な暑さが続いており、前週(2日〜8日)の2722人に比べ、搬送人数は約3.7倍に増加。発生場所は「住居」が34.5%と最も多く、屋外、仕事場と続いた。
都道府県別の搬送人数は、大阪の752人が最も多く、続いて東京704人、愛知687人。西日本豪雨の被災地となった岡山では353人、広島では315人が搬送された。
消防庁の担当者は「屋内では風通しをよくして、エアコンを使える状況であれば使って欲しい。なるべく水分補給をこまめにして欲しい」とコメントした。
熱中症かな?と思ったら...
この時期、自分や周りの人が熱中症かなと感じたら「迷わず119番で救急車を呼んでほしい」と担当者は言う。
「救急車を呼ぶほどじゃないけど...」とためらってしまったら、東京都民であれば東京消防庁の「救急相談センター」にまず電話相談してみるという手段もある。「#7119」に電話をすると、担当者が状態を聞いてくれて、処置に関するアドバイスをくれる。
都道府県によって問合わせ番号や受付方法が異なるため、事前に各都道府県のホームページなどをチェックしておくのが理想だ。少しでも異変を感じたら、絶対に我慢しないことが大事だ。
専用リーフレットで対策を呼びかけ
これからもっと暑くなることも予想される。普段から備えておくにはどうすればいいのか。
消防庁では、熱中症対策のために症状や応急手当てを紹介するリーフレットを掲載している。
リーフレットでは、以下の項目をイラストを交えながら説明している。
■熱中症とは?
■熱中症予防のポイント
■子供の特徴⇒保護者の方へ
■高齢者の特徴⇒熱中症にならないために
■熱中症の応急対応
■熱中症による救急搬送者の内訳