インドネシア東部の西パプア州ソロンで、地元村民らがワニの飼育場を襲撃し、飼われていた約300匹のワニを殺す事件があった。ワニに襲われて死亡した男性の復讐のためだったという。
豪ABCによると、被害者の男性は自分が飼育する家畜に与える草を探していたところ、飼育場に入ってしまい、ワニに襲われたという。
7月14日に男性の葬儀が終わると、地元村民らが斧やナイフ、シャベル、ハンマー、ロープなどで武装し、飼育場を襲撃した。警察当局は、30〜40人の警察官で制止しようと試みたが、止められなかった。
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ワシントンポストなどによると、体長2メートルほどのワニなど292匹を殺した。
現地住民の一人は現地紙ジャカルタ・ポストに対し、「身の毛がよだつ光景だった」と語った。
襲われた飼育場は、政府の許可を得て特定のワニを飼育・保護していた施設だった。許可の条件には、ワニが地域社会に害を及ぼさないことが含まれていた。
警察当局は、農場の警備員の1人に過失があった可能性があると示唆しているという。
BBCによると、インドネシアでは保護指定されている動物を殺害することは、罰金刑または懲役刑に処される可能性がある。
一方で西パプア州の自然保護当局によると、ワニの虐殺は違法だが、この事件で逮捕者はまだ出ていないという。
ワシントンポストによると、殺されたワニのなかに男性を襲った個体が含まれていたかどうかは不明だという。
■ワニが虐殺された現場の様子
(※ショッキングな画像が含まれています)
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