タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に閉じ込められていた少年ら13人全員の救出が7月10日に完了した。共同通信がタイ軍事筋の情報として報じた。
8〜9日の救出作業で少年8人が脱出に成功。洞窟内には少年4人、コーチの男性1人の計5人が残っていたが、10日に全員が救出された。
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これまでの経緯は?
洞窟に閉じ込められたのは、同じサッカーチームに所属する11~17歳の少年12人とコーチを務める男性(25)。
6月23日、洞窟に入ったが、大雨の影響で大量の水が洞窟内に入り込んで浸水した。少年らは引き返せなくなり、約4キロ奥にとどまることを余儀なくされた。
大雨など現地での悪天候が予想されたため、タイの地元当局は救出作業を急ぐことを決断。7月8日にダイバーらを向かわせ、まずは4人を助け出すことに成功した。続いて8日夜にさらに4人の少年が救助された。少年らの健康状態は良好だという。
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CBSニュースによると、洞窟内の浸水部分では、少年らはダイバーに付き添われながら泳いで移動する形をとったという。ダイバーが背負う空気ボンベを少年らも共有している。水中での移動が約3時間も要するという点が、懸念されていた。
6日には活動中の元特殊部隊員が亡くなった。洞窟の奥へと空気ボンベを運び終えて戻ってくる際、自身の空気がなくなり、酸欠状態になったとみられる。洞窟内での移動の難しさが改めて浮き彫りになった格好だ。
空気が足りなくなったときに備え、移動経路に代えのボンベを事前に設置する必要がある。そのため、作戦本部はタイ海軍の特殊部隊員や国外のダイバーら計90人体制で慎重に準備を進めていた。