タイ北部の洞窟に閉じ込められている少年らの救出活動は7月9日午前、再開される見通しだ。だがその前に、洞窟の浸水部分を泳いで移動するために必要な空気ボンベを救助隊員らが設置しなければならない。
BBCによると、閉じ込められていたのは、同じサッカーチームに所属する11~17歳の少年12人とコーチの男性(25)。6月23日、タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に入ったが、その後の大雨で大量の水が洞窟内に入り込んで浸水。少年らは引き返せなくなり、約4キロ奥にとどまることを余儀なくされた。
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悪天候が予想される中、タイの地元当局は救出作業を急ぐことを決断。7月8日、ダイバーらを向かわせ、少年らのうちまずは4人を助け出すことに成功した。
救助活動の再開は9日午前とされているが、すぐには着手できないという。CBSニュースによると、洞窟内の浸水部分では、少年らはダイバーに付き添われながら泳いで移動する。ダイバーが背負う空気ボンベを少年らも共有している。問題なのは、水中での移動は約3時間を要するという点だ。
6日には活動中の元特殊部隊員が亡くなった。洞窟の奥へと空気ボンベを運び終えて戻ってくる際、自身の空気がなくなり、酸欠状態になったとみられる。洞窟内での移動の難しさが改めて浮き彫りになった格好だ。
空気が足りなくなったときに備え、移動経路に代えのボンベを事前に設置する必要がある。そのため、作戦本部はタイ海軍の特殊部隊員や国外のダイバーら計90人体制で慎重に準備を進めている。
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