「本日わたしは炎上しました」という作品を連載している漫画家の過去の差別発言が、ネット上で問題視されて炎上した。
この漫画家は「どげざ」さん。芳文社の月刊誌「まんがタイムきららMAX」で、4コマ漫画「本日わたしは炎上しました」を連載している。ネット上に動画を投稿し、再生数を稼ぐためにネット上で炎上することも厭わない女子高生が主人公のギャグ漫画だ。
どげざさんは漫画家としてデビューする前の2012年9月に、朝鮮民族に対する差別的な表現をTwitterに投稿していた。6月下旬になって、この時の投稿が問題視され、出版社への抗議を呼びかける動きが出ていた。
■作者が謝罪文を掲載
どげざさんは6月25日、Twitterで謝罪した。「私が過去に行ったツイートにより、特定の方々にご迷惑及びお騒がせしてしまったことをお詫び致します」として、以下のような声明を掲載した。
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私どげざの過去のツイートにて特定の人種への蔑称を使用しヘイトスピーチだと思われてしまう表現、及び特定の方々を不快にさせる表現を使用しご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
6年前の発言当時の私は19歳と若く、注目されることも無かった為に言葉を選ぶという最低限のマナーを欠いておりました。また、当時の発言が現在の特定の方々に影響を与え不快感を与えるとは思考が及ばずこのようにお騒がせする形となりました。
該当の2012年当時のツイート、及び現在に至るまでの私が行った蔑称を含む可能性のある不特定多数のツイートに関しましてはこれ以上不快な方を増やすことの無いよう削除という形で対処致します。
今後はこのような不用意な発言を自粛し不快に感じる方を増やさぬよう配慮し発言して参ります。改めまして、私どげざの過去の発言で特定の方々を不快にさせご迷惑をおかけしたことを深くお詫び致します。
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■過去にはヘイトスピーチで出荷停止になったケースも
6月上旬には、ホビージャパン社のライトノベル「二度目の人生を異世界で」の作者が過去にヘイトスピーチしていたことが大きな問題に発展していた。
原作者の「まいん」さんがTwitter上で、中国や韓国に対する差別的な発言をしていたことを受けて、6月7日、ホビージャパン社はこれまでに刊行された計18巻の文庫を出荷停止にしたことを発表。アニメ版も制作中止となった。