「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」(東京都港区)を訪れた聴覚障害者4人が、耳が聞こえないことを理由に入館を断られていた。
障害者差別解消法は、障害を理由にサービスの提供を拒否することなどを禁止している。国は差別的な取扱いの具体例な例として「保護者や介助者が一緒にいないとお店に入れない」などを挙げている。
施設側は6月21日、障害者差別解消法に違反するとして国などから改善を求められたことを受け、公式サイトで「誤った対応だった」と謝罪した。
施設を運営するマーリン・エンターテイメンツ・ジャパンによると、レゴランド東京は、4月21日に施設を訪れた聴覚障害者4人に対して、付き添いの健常者がいなかったことを理由に入館を拒否した。
同社は、イギリスに本社を置くマーリン・エンターテイメンツの日本法人。マーリングループが掲げる世界共通のポリシーとして、障害の種類にかかわらず、障害者のみでの入場を認めている。
ところがレゴランド東京は公式サイトで、「全てのお客様の安全のために、障がい者手帳または療育手帳をご提示してご入場される方は、お付添いの方と一緒にご入場いただきますようお願いしております」と記載していたという。
同社はこの点について、「付き添いのない障がい者の方の入場は、安全確保に不安があるためお断りするという誤った認識を抱いていた」と説明。サイト上から記述を削除した。
また、次の3点について改善策を実施しているという。
1. マーリン・エンターテイメンツのグローバル・ポリシーを弊社の全従業員に周知・徹底する。
2. 障がいをお持ちのお客様への対応について、弊社全従業員への教育・研修を行う。
3. 弊社運営施設が障がいをお持ちのお客様にとってご利用しやすいかどうかを再点検し、バリアフリー化をさらに進めていく。