『水曜日のダウンタウン』の企画で警視庁が厳重注意 TBS「見直しを検討」

110番が相次ぎ、誘拐事件として捜査すると...
番組の公式ホームページより

TBSのお笑い番組「水曜日のダウンタウン」のお笑い芸人を連れ去る企画で、現場を目撃した人から110番が相次ぎ、警視庁が出動する騒動が起きていた。TBSが6月21日、ハフポスト日本版の取材に対して事実を認めた。

TBSによると、5月22日に行われた同番組のロケで、お笑い芸人のコロコロ・チキチキペッパーズのナダルさんを連れ去る場面を撮影していたところ、目撃した人から110番が相次いだ。

テレ朝ニュースによると、ロケは渋谷区のJR恵比寿駅周辺であり、「男の人が車に押し込まれて連れ去られた」という通報内容を元に、警視庁が誘拐の疑いで捜査を始めたという。

ところが、車のナンバーなどからTBSの番組の企画だったことが判明。警視庁が翌日、関係者に厳重注意した。

TBSの社長室広報部は、ハフポスト日本版の取材に対して「警察と関係者にご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした。当該企画は見直しを検討しています。今後、再発防止に努めます」と話した。

騒動を受けて、TBSはこの企画を放送していないという。

どんな企画だった?

問題となった企画は、「ジョジョの鉄塔システム生活」の第2部とみられる。お笑い芸人を連れ去って檻の中に閉じ込め、身代わりとなる芸人を呼び出すことができれば脱出できる内容だ。

5月30日に放送された第1部でも、新横浜駅前を歩いていたナダルさんが、若い男に車で連れ去られる場面が流れた。ナダルさんも企画内容を知らされていない様子で、その後、横浜市内の倉庫内に閉じ込められた。

通報が相次いだ5月22日も、第2部用に同様の場面を撮影していたとみられる。

6月13日に放送された番組内で、次週の内容として「第2部」の放送を予告していた。ところが20日に放送されず、TBSは騒動を受けて番組内容を差し替えたとみられる。

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