千葉沖プレートでスロースリップを観測。地震調査委員会から指摘「比較的大きな地震に注意」

平田直委員長「今回は震度3だったが、今後はより揺れの大きい地震が起きる可能性もある」

6月に入って千葉県の房総半島沖で、プレート境界の岩盤がゆっくりと滑り動く「スロースリップ」現象が発生した。政府の地震調査委員会が6月11日、岩盤が約6.5センチ動いたと発表した

地震調査委員会の平田直委員長は、今後比較的大きな地震が起きる可能性があるとして、注意を呼びかけている

千葉県の東方沖は、陸側のプレートがフィリピン海プレートに沈み込んでいる。ここでは、境界面がゆっくりと滑るスロースリップ現象が数年おきに発生しており、そのたびに周辺の地震活動が活発になっている。

スロースリップ現象の発生を示す発表資料。地震本部の公式サイトより
スロースリップ現象の発生を示す発表資料。地震本部の公式サイトより
地震調査委員会

「会合で指摘したとおりに地震が起きた」

12日の午前5時すぎにも千葉県の東方沖を震源とする地震があり、勝浦市などで震度3の揺れを観測した

前日の11日、政府の地震調査委員会が、周辺の地震活動が活発になる可能性があると会合で注意を呼びかけていた。

平田委員長は12日、「きのうの会合で指摘したとおりに地震が起きたといえる。今回は震度3だったが、今後はより揺れの大きい地震が起きる可能性もあるので、地震活動に引き続き注意してほしい」とNHKニュースに話している。

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