個人運営の音楽素材サイト「MusMus(ムズムズ)」が5月31日、お笑い芸人・ひょっこりはんがネタのBGMとして使っている楽曲「sonorously box」が「著作権侵害」にあたると発表した。
「はい、ひょっこりはん」と物陰から顔を出すシンプルでシュールなネタで人気上昇中のひょっこりはん。
当該サイトは、以下3点において、楽曲が「違反使用」されていると主張した。
・著作権表記をしていない
・著作権表記をしない場合の利用料を支払っていない
・他の企業などに「フリー音源」として二次配布を行った
さらに、楽曲配信サイト「mora」「レコチョク」で当該楽曲を「少し改変しただけのそっくりな曲」が販売されていると指摘している。
同サイトによれば5月に楽曲改変や無許可販売について、ひょっこりはん側に「抗議と販売停止を依頼」したが、進展がなかったため、情報を公開するにいたったという。
サイト運営者は、経緯を説明した上で、以下のように綴った。
「そもそも『二次配布』は違反の中でも被害が大きいとても悪質なものと考えていますが、きちんと対応いただければ不問にするということ自体当方の好意でしかありませんでした」
「今回気づいた楽曲改変・無許可販売はそれを足蹴にされたという思いで非常にショックを受けています」
よしもとクリエイティブ・エージェンシーの担当者はハフポスト日本版に対し「現在、事実関係を調査している段階」と語った。
【UPDATE: 6月1日午後2時15分】
ひょっこりはんの楽曲を配信していた「mora」「レコチョク」ではいずれも当該楽曲を配信停止している。
「mora」の広報担当者によると、6月1日午前11時20分ごろ、よしもとクリエイティブエージェンシーから、楽曲の配信を一旦停止してほしいと依頼があったという。
よしもとの担当者はハフポスト日本版に「先方から違法性を指摘されて、状況を調査中という段階なので、配信をストップしていただいた」と語った。