悪質タックル、被害者の父が前監督らの会見に怒り。日大選手が「可哀想でなりません」

問題のシーンの写真・映像の提供を呼びかける
日本大学の選手の悪質な反則行為でけがをした関西学院大学の選手の父親、奥野康俊さんが記者会見し、警察に被害届を提出したことを明らかにした=21日、大阪市
日本大学の選手の悪質な反則行為でけがをした関西学院大学の選手の父親、奥野康俊さんが記者会見し、警察に被害届を提出したことを明らかにした=21日、大阪市
時事通信社

悪質タックル問題で、日大アメフト部の前監督・コーチが記者会見したことを受けて、被害者の父で大阪市議の奥野康俊さんは5月24日、Facebookに「指導者2人に対して、体の震えが止まりません」と投稿した

奥野さんは「前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません。酷すぎます」と指摘。

内田前監督が試合中、危険タックルのシーンを見ていなかったと主張したことを念頭に、「試合中のビデオ、動画、写真を撮っていた観客の皆さん、前内田監督が見ているシーン、顔の向きがわかるシーンなんでも結構です。そのデータを頂きたい」と情報提供を呼びかけた。

■日大は前監督・コーチと選手の発言が食い違う

日本大学アメフト部の選手は21日、顔と名前を明らかにした上で、井上奨コーチから「『相手のクォーターバックを1プレー目で潰せば出してやる』と言われた」と記者会見で明らかにした。

一方、日大は23日、都内で緊急記者会見を開き、内田正人前監督が「私からの指示ではございません」と関与を否定。井上コーチは「潰してこい」と発言したが、負傷させる意図はなかったと主張していた

■奥野康俊さんの声明抜粋

拡散のお願い

昨日の内田前監督、井上コーチの会見を受け 5/6の試合以来初めてアップします。

お願いがあります。

前監督は一切の関与を否定。これでは宮川君が、可哀想でなりません。酷すぎます。親の立場で我が息子と重ねると宮川君は、加害者ではありますが、指導者2人に対して、体の震えが止まりません。

以下お願いです。

前内田監督が悪質なタックルシーンを試合中見てなかったと会見で述べられました。

試合中のビデオ、動画、写真を撮っていた観客の皆さん、前内田監督が見ているシーン、顔の向きがわかるシーンなんでも結構です。そのデータを頂きたいのですがよろしくお願いします。

私は、この事件に息子と、アメフト、アメフトを愛する両大学の子どもたちの為、日本のスポーツ界の信頼回復の為全てを捧げる所存です。

すでに、市議会維新代表にも伝えております。私の記者会見前に決断していたことですが、任期満了を持って大阪市議会議員にピリオドをうち、次の選挙では立候補いたしません。

残りの人生をかけ真剣に、とことん、この問題に向き合う覚悟です。ご協力お願いいたします。

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