イラストレーターのすぴかあやか(@spicagraph)さんがTwitterに投稿した「自己評価が低いひとのめんどくさい心模様」という漫画ツイートが話題を呼んでいる。
自己評価が低い人の思考プロセスを、壁に向かってボールを投げる人に例えて漫画にしたところ、「わかりみが深い」「わかりすぎて辛い」などのコメントが相次ぎ、5月11日時点で16万9000いいね、7万6000リツイートを集めている。
ある行動や挑戦を「ボール」に、他人を「壁」に見立てて、自分自身の価値を自分で認めることがなかなかできない人の心理を描いた。
・自己評価の低い人は、他人の褒め言葉でしか自分を評価できない
・凹むことがあると、褒めてくれた他人さえも疑ってしまう
・他人に褒められても自分自身の価値とは思わず、自分の行動している事がらが褒められていると思う
・他人に褒められても、「自分を褒めるなんて大丈夫?」とその人を疑ってしまう
こうした「あるある」を描いた漫画には、「これ俺だ...」「すべて同意」といった共感の反応の一方で、「どういう意味?」「わからない」といったコメントもあがった。
この漫画を投稿したすぴかあやかさんは、自身も「むかしから、とても自信がない人間」だという。ハフポスト日本版はすぴかあやかさんに取材した。
■この漫画を描こうと思った理由を教えてください。
他者からの評価によって少し自信を持てても、ふとしたことで落ち込み、「自分を評価してくれる人を少し疑ってしまう」ことがあります。
自分でもなぜだろう、と考えて、このモチーフを思いつき、ストンと納得できたので描いてみました。
■すぴかあやかさん自身は、自分を「自己評価が低い人間」だと思いますか?
わたしはむかしから、とても自信がない人間です。いつも「ここにいられるだけの価値がある人間」でいようとする癖があって、周りが自分に何を望んでいるのか、つい知りたくなってしまいます。
最近ではこういう気持ちを感情と切り離してモチーフに落とすことで、「なんだこんなものだったのか」と思えるようになってきました。
■かなりの反響が集まっています、どう感じていらっしゃいますか?
反響はかなり大きくて驚いています。「わからない」という方に「わかってほしい」と思って書いたわけではないので、わからなくてもそれでいいんです。
「わかる」と言ってくださる方が「自分だけじゃなかった」「なんだこれだけのことなんだ」と思えるといいなと思います。実際そういう声もいただいていて、それはとてもうれしいです。
自分にはボールが投げられない、返ってこない、という声もありますが、今回のわたしのように、思い切って投げてみたら何か返ってくることもあるかもしれません。