新潟県の米山隆一知事(50)が辞職する意向を固めた。4月16日に共同通信などが伝えた。近く発売される週刊誌で、自身の女性問題が報じられることが理由とみられる。
朝日新聞デジタルによると、米山氏は取材に対し「辞める考えを伝えたことは事実だが、考える時間がほしい」と話した。
■国政選挙で4度の敗北、原発再稼働に慎重姿勢 米山隆一氏とは?
米山氏は1967年、新潟県湯之谷村(現:魚沼市)生まれ。東大・医学部卒で、医師・弁護士の資格を持つ。
2005年衆院選(自民公認)、09年衆院選(自民公認)、12年衆院選(維新公認)、13年参院選(維新公認)と4度の国政選挙に挑戦。いずれも田中真紀子氏などの有力候補に敗れ、落選している。
2016年の新潟県知事選では、3期務めた泉田裕彦氏(現衆院議員・自民)が不出馬を表明すると、米山氏が立候補。泉田前知事と同様、東電柏崎刈羽原発の再稼働に慎重姿勢を示し、"泉田路線"の継承を公約に掲げた。
共産・社民などの推薦を受けた米山氏は、自民・公明が推薦した候補を破り、初当選を果たした。
Twitterを積極的に活用していることでも知られるが、前大阪市長の橋下徹氏らと度々論争に。
1月にはTwitterの投稿で「名誉を傷つけられた」として、大阪府の松井一郎知事が米山氏に対して550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
米山隆一知事は17日午後に記者会見し、「あと1日2日、気持ちを整理する時間を与えて欲しいと県民の皆さんにお伝えしたい。その時に詳細もちゃんとお話させていただきたいと思います」と話し、引き続き進退を検討する意向を示した。一方で、週刊誌報道に関する具体的な言及は避けた。