「退屈な都市とは言わせない」ーー。アメリカ内陸部にあり、東海岸のニューヨークや西海岸のサンフランシスコと比べてしまうと、お世辞にも魅力的とは言い難いオクラホマ州。
そんな"田舎"呼ばわりされがちなオクラホマ州が、存在感を見せつけた。それも、当事者も望まない異常気象という形で。
オクラホマ州で4月6日から7日にかけて、わずか24時間の間に、ありとあらゆる天候がかわるがわる襲いかかったのだ。
オクラホマ州のローカルテレビ「KFOR」の気象リポーター、ダミアン・ロデス氏は4月7日、「24時間の間に、雨、雷と嵐、ひょう、雪、そして地震が起きた。オクラホマが退屈な都市?誰ががそんなこと言ったんだ」と泣顔の絵文字付きでFacebookに投稿し、話題になっている。
KFORも、Facebookページでダミアン氏の投稿をシェアした上で、「オクラホマ?退屈だって?そんなことは言わせない!」と応じた。
ダミアン氏は、KFORで放送された気象予報リポートで、苦笑いしながら異常気象の数々を伝えた後、「いつも通りの4月に戻りました。もし今日の天気が好きじゃなかったら、(天気が急変する)明日まで待ちましょう」と冗談を言った。
凍結やひょう被害が深刻だったようで、南部を中心に車が横転事故などがあったと伝えた。さらに、州内で最大4.6マグニチュードの地震が発生したという。今の様子を写したライブ映像に切り替わると、何事もなかったかのような晴天が広がっていた。
またダミアン氏は、地震を予知していたのではと注目を浴びた。数時間前の気象予報リポートの投稿の中で、「あとは地震があれば全て揃う」と記していたからだ。
予期せず地震予知に成功したダミアン氏は「今日の地震を予知していたとは言わないけど、もし予知していたとしたら、あと足りないのは当選した宝くじのチケットだ」と欲張った。