D2016年のアメリカ大統領選でトランプ陣営を支援したイギリスのデータ分析が、Facebookの5000万人分を超える個人情報を不正に利用した可能性があることが明らかになった。利用者の不信感や怒りが高まり、Facebookページの削除を促す「#DeleteFacebook」という動きがインターネット上で広がりを見せている。
Facebookの最高責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグ氏はCNNのインタビューで「このようなことが起きて、本当に申し訳なく思う」と一連の騒動を謝罪しているが、事態は収まりがつかず、利用者離れが加速しそうだ。
■#deletefacebook、イーロン・マスク氏も賛同。
deletefacebookは、Facebookアカウント削除を呼びかける運動だ。問題が発覚したことを受けて、TwitterをはじめとしたSNS上でハッシュタグをつけて頻繁に飛び交うようになった。
似たような呼びかけとして、「BoycottFacebook」というハッシュタグも使われている。
アメリカで人気のコミュニケーションアプリ「WhatsApp」の共同創業者ブライアン・アクトン氏が3月20日、Twitterで「今こそ#deletefacebookする時だ」とツイートしたことで、海外メディアに取り上げられ注目を集めた。
このツイートに反応したのが、電気自動車会社「テスラ」と宇宙開発企業「スペースX」の最高責任者を務めるイーロン・マスク氏。3月23日に「Facebookが何だって?」とコメントすると、別のユーザーが彼に対して「あなたが男なら、スペースXのFacebookページを削除しないのか?」と求めた。
マスク氏は、「ページがあるなんて知らなかったよ。削除する」と返答。さらに、別のユーザーからテスラのページについて「これも削除するべきでは?」と促されると、「その通りだ。それにしても見た目がダサいな」と応じた。
どちらのページも23日中に削除されたようで、日本時間の25日現在、閲覧できなくなっている。