現場で遠距離から撮影された動画が拡散。殺到した選手たちが、稲村に集団で痴漢行為をしたという情報がネット上で流布していた。
しかし、稲村は今回の声明で「痴漢行為はありませんでした」と否定した。
以下、声明全文を掲載する。
■稲村亜美 シニアリトルリーグ始球式 イベント報道に関して
この度、シニアリトルリーグの始球式について、映像をご覧になった方々から想像以上の反響が届いており驚いております。
ご心配の声を有難くお受けする一方、事実と異なる情報も飛び交っており、困惑もしております。
選手たちが私のもとに駆け寄り握手を求めて来たところに、参加選手の大半が流れ込んだ事は事実で、私もバランスを崩してしまいましたが、私自身に怪我はなく押しつぶされたような事もありません。
ましてネットで一人歩きして書かれてるいような事(痴漢行為)は、ありませんでした。
ただ、騒ぎになって怪我をされた選手がいたみたいなので、それが残念です。
またSNS等で運営の方々や選手達に批判の目が向けられておりますが、運営の方々からは事務所を通してすでに謝罪のお言葉を頂いております。
今後は静かに改善を見守っていただければと思います。
さまざまな意見もあると思いますが私も野球が大好きですし、選手の皆さんも気持ちは同じだと思います。運営と選手が協力して安全で楽しいイベントにしていけたら嬉しいです。
稲村亜美
■雪崩を打ったように、無数の球児達が...。けが人も
日刊スポーツによると、異常事態が起きたのは3月10日。東京の神宮球場で行われた「日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟」の開会式だった。始球式に登板した稲村は、関東地区の202チームの選手がマウンドを取り囲む中で、時速96キロで投球した。
ネット上に拡散されている動画を見ると、その後、遠巻きに見守っていた球児達のうち数人が稲村に近づいていった。やがて雪崩を打ったように、無数の球児達が稲村に向かっていき、稲村が見えなくなるほど周囲がもみくちゃになった。
混乱状態は数分続き、「選手は元の位置にお戻りください」というアナウンスが繰り返し流れて、ようやく選手達が戻っていった。その後、稲村は「皆さん、大丈夫ですか?」と会場に呼びかけていた。
主催した関東連盟は12日、公式サイトに「おわび」を掲載した。
選手数人が負傷したことを明かした上で、「役員の事前検討が十分でなく、関係する皆様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」としている。