森友学園への国有地売却に関する決裁文書をめぐる疑惑で、財務省は3月12日、文書の書き換えがあったことを認める調査結果を自民・公明両党に報告した。削除された部分には、安倍昭恵氏の名前もあったと毎日新聞や共同通信などが報じた。
毎日新聞が、複数の政府・与党幹部の話として伝えたところによると、書き換えは14つの文書で、数十箇所にのぼる。
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書き換え前の文書には、森友学園の籠池泰典前理事長とのやりとりが書かれており、安倍晋三首相の妻昭恵氏や複数の政治家の名前があった。書き換えの際に削除されたとみられる。
朝日新聞デジタルによると、公明党の大口善徳国会対策委員長が「西村(康稔・官房)副長官から、書き換えられているらしいという報告があった」と、国会内で記者団に語った。
自民党の森山裕・国対委員長も「政府から、森友学園への国有地処分に関する決裁文書に、どうやら書き換えがあったようだとの報告を受けた」と話したという。