麻生太郎・財務相は3月9日午後7時40分すぎから財務省で記者会見した。
国税庁の佐川宣寿長官の辞任について「佐川長官から理財局長時代の国会対応に丁寧さを欠き、国会審議の混乱を招いたこと、行政文書の管理状況についてさまざまな指摘を招いていることなどを踏まえて、長官の職を辞し、退職したいという申し出があり本日づけで退任した」と述べた。
麻生氏は「彼は理財局長としてきちんと仕事してきたと私自身は思っています」として、佐川長官の人事は「適材適所」だったと繰り返した。
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ただし、「国有財産行政に関する信頼を損なったことを踏まえ、減給20%、3か月の懲戒処分を実施する」とした。
学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐり、近畿財務局の担当部署で対応に当たった男性職員が神戸市の自宅で3月8日に死亡した。
そのことと佐川長官の辞任の関係について問われた麻生氏は、以下のように答えた。
「近畿財務局の職員が亡くなられたということは報告を受けていますが、大変残念なことに思いますし、まことに悲しい話だと思っています。で、今の話と佐川の辞任が直接つながったかということですが、それは私のところでは分かりません」