北朝鮮と韓国、1月9日に高官級の会談へ。緊張緩和は依然、不透明

韓国が提案していた
軍事境界線がある板門店の施設付近で、互いを監視し合う北朝鮮兵士(奥)と韓国軍兵士
軍事境界線がある板門店の施設付近で、互いを監視し合う北朝鮮兵士(奥)と韓国軍兵士
Kim Hong-Ji / Reuters

北朝鮮と韓国の間で高官レベルの会談が1月9日に開かれる見通しとなった。韓国統一省の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官が5日、発表した。聯合ニュースなどが伝えた。

両国間では約2年ぶりに直通電話(ホットライン)も再開されるなど、朝鮮半島をめぐる動きが活発化してきたが、北朝鮮は依然、核・ミサイル開発については継続姿勢を崩しておらず、緊張緩和が進むかは不透明だ。

朝鮮日報によると、北朝鮮側は5日午前10時15分ごろ、両国の軍事境界線にある板門店のホットラインを使い、会談開催に同意することを伝えてきたという。

連絡は、対韓国の窓口機関である「祖国平和統一委員会」の李善権(リ・ソンクォン)委員長名義で、韓国の趙明均(チョ・ミョン・ギュン)統一相あてに入ったという。

会談は、趙氏が2日に北朝鮮側に呼びかけた。その前日に北朝鮮の金委員長がオリンピックへの選手団派遣に前向きな姿勢を示したことを受けての行動だった。

金正恩・朝鮮労働党委員長は1日、新年の辞でオリンピックの開催を歓迎する意向を表明。選手団派遣について前向きに検討することも述べた。

一方で、アメリカ本土に届く大陸間弾道ミサイルの実戦配備も宣言。核・ミサイル開発を続けていく姿勢を強調した。

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