イギリス・メイ首相の盟友で政権ナンバー2のダミアン・グリーン筆頭国務相が12月20日、辞任した。内閣府の調査で、大臣規範に違反するという指摘を受け、辞任を余儀なくされた。
■調査で認定されたこと
ハフポストUKによると、内閣府が実施した調査は、グリーン氏にひざを触られ、不適切なメールを送られたという女性活動家の告発を「真実味がある」と認定した。
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また、2008年にグリーン氏のオフィスにあるパソコンからポルノ写真が見つかった件についての弁明も「不正確で、ミスリーディングだった」とした。
調査はこれらの結果を総合して、グリーン氏が大臣規範に違反すると指摘した。
■「ブレグジット」への影響も
メイ政権の閣僚では11月に、ファロン国防相とパテル国際開発相が相次いで辞任したばかりだ。
側近中の側近と言われるグリーン氏の辞任は、大きな痛手となりそうだ。年明けから第2段階へと移行するEU離脱交渉にも影響が出そうだと見られている。