冷え込む中国と韓国...。
中国当局は、韓国を訪れる団体旅行を再び禁止したとみられている。韓国の旅行会社・ネイルツアーがロイターへの取材に対して明らかにした。
中国国内にある同社の提携先が、2018年1月以降の韓国行きの団体旅行を扱わないと伝えてきたという。担当者は中国当局によるビザ発給拒否が理由とみていると話した。
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中国は2017年に入り、韓国への団体旅行を禁止したものの11月末には一部の解除が伝えられていた。
●「禁韓令」なぜ?
数年前まで「蜜月関係」にあった両国の関係が冷え込んだ。原因は、アメリカ軍が韓国に配備する高高度迎撃ミサイルシステム・THHAD(サード)だ。
THHADの高性能レーダーによって軍の動向が筒抜けになってしまう。そこが中国側の逆鱗に触れた。
朝日新聞デジタルによれば、中国では、人気のあった韓国映画やドラマの流入などへの制限も広がっているという。
5月に発足した文在寅(ムンジェイン)政権は関係改善を模索してきたが、中国はTHAADの配備撤回を求め、緊張関係は続いている。
中韓関係の冷え込みは、北朝鮮対応の協力関係に悪影響のおそれもある。「いつまでももめているのは得策ではない」を指摘する専門家もいる。