「働き方改革」なのに「有休」取れない日本人 有休消化率ランキング世界最下位

有給休暇「罪悪感」も世界最多
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Yuya Shino / Reuters

世界30カ国の中で日本の有給休暇取得率が2年連続で最下位になったことが、旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」が11日に公表した調査結果で明らかになった。「働き方改革」のかけ声が本格化する一方、ここ数年の傾向とほぼ同じで、現状の改善にはほど遠い現状が伺える。

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調査は世界30ヶ国の18歳以上の有職者男女計15,081名を対象に実施。

日本の次に有休消化率が低い韓国は、昨年の53%から今年は67%に回復。昨年よりさらに差が開いた。

調査によると、日本人は有給休暇を取ることに「罪悪感がある」と答えた人が6割以上にものぼり、世界で最も多かった。

調査報告書では「これが有休消化率の低さに繋がっている」とみる。

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また、有給休暇を取らない理由で最多だったのが「緊急時のために取っておく」だった。報告書では「日本人は病気をした場合に有給休暇から取得することが多く、海外のように病気休暇が導入されていない企業がほとんど」と分析した。次いで多かったのは「人手不足」「職場の同僚が休んでいない」の順だった。

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上司が有給休暇を取ることに協力的かを聞いたところ、「分からない」と回答した人が3割以上を占め、世界で一番多かった。「職場の空気を読んで休みを取らない上に、有給休暇についてのコミュニケーションを上司としていないことが、日本人の低い有休消化率の一因」と分析している。

また、 休暇の取り方について聞いてみると、「短い休暇を複数回」取ると回答した人が約6割と、世界で最も多かった。調査報告書は「長い休暇を取ることはハードルが高く、短い休暇に振り分けているのかもしれません」と分析している。

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転職活動で重要視することも、「より多くの有休が取得可能」が1位だった。有給休暇が気軽に採れるかどうかは、風通し良い職場かどうかの試金石にもなっている?

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