普段はほとんど気付かない外見の変化。
しかし写真はその変化を、美しくみせてくれる。
写真家のジョセフィーン・シテンフェルドさんは2017年、同窓会で大学の友人と再会して、ある面白いプロジェクトを思いついた。
シテンフェルドさんは大学生だった2000年に、クラスメートの写真を撮影していた。当時はプリンストン大学に通う3年目で20歳だった。
「同窓会で人生を振り返り若い頃を思い出して、彼らの変化に興味が沸いたんです」とシテンフェルドさんはハフポストUK版に語った。
クラスメートは17年でどう変わったのだろうか?
シテンフェルドさんによれば、変わった部分もあれば変わらない部分もあった。しかしみな、自信を持って生きていたという。
「私たちの住む社会は、"若さ"を良しとします。私たちはもはや20歳ではなかったけれど、みな自分たちの外見に満足していると感じました」
一方、17年の時間は外見だけでなく社会も大きく変えていた。
「17年前、インターネットはありましたが、それでも調べ物をする時は図書館で本を借りていました」
「携帯電話を持っているのは一部の人だけで、しかもキャンパスでは使えませんでした」
さらに、写真の撮り方も変わった。シテンフェルドさんが2000年に撮影したときは、フィルムカメラを使って暗室でネガからプリントしたが、2017年はデジタルカメラで撮影した。
セッティングやポーズは2000年にあわせたが、全く同じ状態を再現しようとしたわけではないという。
「オリジナルに近い背景を選びましたが、同じ場所での撮影にこだわったわけではありません。同じ場所で撮影するのが難しい時は、似た環境で間に合わせました」
撮影者であるシテンフェルドさん自身も、変わったところもあれば変わってないところもある。
2000年、シテンフェルドさんは写真家としてのキャリアを歩み始めたばかりだったが、今はプロの写真家だ。しかし今でも、地域の人たちを撮影している。
「時間を経て広がりをみせる写真が好きなんです。だからこのプロジェクトは私にぴったりでした」と話すシテンフェルドさん。写真は自身のウェブサイトでも公開している。
17年の時が人間に与える変化は面白い。
この写真を見たら、17年前の自分の写真を見たくなるかもしれない。
ハフポストUK版の写真を翻訳しました。