イギリスのエリザベス女王(91)と夫のエディンバラ公フィリップ殿下(96)が11月20日、結婚70周年を迎えた。
![結婚70年を迎えるエリザベス英女王(左)とフィリップ殿下=英王室が19日公表(イギリス)](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c6325452400003e034aa913.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
2人が初めて出会ったのは、エリザベス女王が13歳、フィリップ殿下が18歳のころ。
金髪碧眼、長身でハンサムなフィリップ殿下に、エリザベス女王が一目ぼれしたと伝えられる。フィリップ殿下は、ギリシア・デンマーク王家の出身だ。
![王女時代、14歳頃のエリザベス女王(1940年4月)](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c632545250000be00c7d5e3.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
第二次世界大戦の終結から間もない1947年11月20日、21歳の王女と26歳の海軍軍人が結ばれた。2人の結婚式はロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。
![エリザベス女王とフィリップ殿下(1947年11月20日、ロンドン・バッキンガム宮殿)](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c6325462400000802a1e0a2.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
![新婚当時のエリザベス英女王(左)とフィリップ殿下(イギリス・ハンプシャー州) 撮影日:1947年11月25日](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c632546250000f5037ff23e.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
父王ジョージ6世の亡き後、エリザベス女王は1952年に即位。それから2人は長年にわたってイギリス国民とともに歩んできた。
プライベートでは、チャールズ皇太子ら4人の子供、8人の孫、5人のひ孫に恵まれた。2018年4月にはウィリアム王子とキャサリン妃に第3子が誕生し、ひ孫がまた増える予定だ。
![エリザベス女王一家。(左からアン王女、フィリップ殿下、アンドリュー王子、エリザベス女王、チャールズ皇太子)September 8, 1960](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c632546260000d202fd27ec.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
一方で、2人の生活が常に喜びに満ち溢れていたとは言い難い。長男チャールズ皇太子はダイアナ妃と離婚。ダイアナ妃は97年、交通事故で悲劇的な最期を迎えた。奇しくもエリザベス女王夫妻の結婚50周年の年だった。
当時は、エリザベス女王の対応ぶりも含め、王室批判が高まった。世論調査でダイアナ元妃の死が王制を弱体化させるとの意見も7割に達した。
![スコットランド・バルモラル城の門前で、故ダイアナ元英皇太子妃にささげられた花束や弔辞に見入るエリザベス女王とフィリップ殿下(1997年9月4日)](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c632546240000b102a1e0a4.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)
それでもなお、イギリス王室は存続している。政治的中立を貫くエリザベス女王の姿勢は、いまも国民から根強い人気と尊敬を集めている。
2015年、エリザベス女王は歴代国王の在位最長記録(63年216日)を更新。いまなお長寿記録を更新中だ。
ただ、2人とも高齢となり、近年は公務の軽減が図られている。エリザベス女王も複数のパトロン(後援者)から退き、フィリップ殿下は全ての公務からの引退を決断。後進にその役割を託した。
毎年11月の「戦没者追悼記念日(リメンバランス・デー)」の式典でエリザベス女王が毎年務めてきた慰霊碑への献花も、2017年はチャールズ皇太子が代行した。イギリス国内では「エリザベス女王の後」が徐々に意識されているようだ。
![1947年に結婚したエリザベス女王とフィリップ殿下は、2017年に結婚70周年を迎えた。](https://img.huffingtonpost.com/asset/5c632546360000690d6a47a6.jpeg?ops=scalefit_720_noupscale)