フジテレビの2大看板番組が、20年以上の歴史に幕を閉じることになった。
バラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」と「めちゃ×2イケてるッ!」が2018年3月で放送を終了するとスポニチなどが報じた。
■約30年の歴史「みなさんのおかげでした」 LGBTの表現が問題になったことも
「みなさんのおかげでした」は1988年に「とんねるずのみなさんのおかげです」としてレギュラー放送がスタート。木曜午後9時の長寿バラエティ番組として親しまれている。
9月28日放送の30周年スペシャルでは過去に登場したキャラクターの復活。石橋貴明が扮する「保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)」が、LGBT当事者を揶揄する表現として批判を受け、フジテレビが謝罪したこともあった。
■21年の歴史を持つ「めちゃイケ」 SMAPやEXILEのライブに参加する企画も人気
一方、「めちゃ×2イケてるッ!」は1996年10月にスタート。土曜午後8時の定番となった。ナインティナイン、極楽とんぼ、よゐこなどを中心に、視聴率は20%を超え、2004年の特番では33.2%の最高視聴率をマークした。
番組からは名物企画も誕生。ナイナイの岡村隆史がSMAPやEXILEのライブに参加するなどした「岡村オファーがきましたシリーズ」、極楽とんぼの加藤浩次の「爆裂お父さん」などが人気を集めたが、ここ数年は1桁台に低迷することが多かった。
■フジテレビ社長が非常事態宣言
視聴率低下が深刻なフジテレビでは、6月に就任した宮内正喜新社長が「非常事態」を宣言。2018年4月、10月と大幅な改編を進めていく意向を示していた。
同局の関係者は、看板番組2つを終了する苦渋の決断をした背景について、スポニチに以下のようにコメントした。
局の復活のためには聖域なき改革が必要