イギリスの生理用品メーカーBodyform(ボディフォーム)が、生理の血を"赤く"描いた革新的なキャンペーン動画を公開し、反響を呼んでいる。
生理用品のCMを見たことがある人は、少し驚くかもしれない。従来、生理の血は"青い液体"で代用され、描かれてきたからだ。
この動画は、「生理のタブー視」をなくすことを目的に、同社が展開する「ブラッド・ノーマル(#bloodnormal)」キャンペーンの一環としてYouTubeに公開された。
10月17日に公開された動画は、公開から1週間足らずで再生回数は140万回を超えた。
動画の説明には「女性は青い液体を流さず、赤い血を流す。生理は自然なこと」とつづられており、動画には生理用ナプキンに赤い血が染み込んでいく様子や、男性が生理用品を購入するシーンなどが映っている。
同社が2017年10月に実施した調査によると、イギリスの女子学生の約52%が「生理について両親と議論するぐらいなら、学校でいじめられるほうがまだいい」と回答したという。また、43%が生理は「口にしてはいけない」話題だと考え、87%が生理中であることを隠したがる傾向にあるとわかった。
ハフポストUK版の取材に対し、ボディフォームのマーケティングマネージャー、トレイシー・バクスター氏は、「私たちは研究の結果にとてもショックを受け、生理のタブー視について呼びかけていくことを誓いました」と語った。
「生理用品のリーディングカンパニーとして、私たちはタブーに挑戦し、誰にとっても生理の話題を話しやすくすることで、生理を"けがれ"とする風潮を取り除きたいと考えています」
同社は今回の最新動画の他にも、激しいスポーツをする女性にフォーカスしたキャンペーン動画など、従来の生理用ナプキンCMのイメージを払拭するような表現を採用している。
2016年に公開された動画では、ボクシングやサーフィン、ロッククライミングなど血を流しながら戦う女性たちを描いた。キャッチフレーズは「どんな血もあなたを止められない」。
日本のCMでも、生理の血は"青い液体"で代用されている。生理を経験したことがない人にとっては見慣れない光景で、少しびっくりするかもしれない。けれど、これが生理のリアルだ。
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