アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が10月14日、大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏を同団体から追放すると発表した。ワインスタイン氏は過去何十年にも渡って、セクハラを繰り返していた。
ハフポストUS版によると、AMPASは声明で、ワインスタイン氏の即時追放に必要な3分の2以上の投票が理事会で得られたとコメント。「単に彼のような、仲間たちからの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界において、性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき共犯行為に及んだりする時代は終わったというメッセージを送った」などと表明した。
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通常AMPASでは年に1度、所属するメンバーの見直しを行うが、今回の議決は異例のことだ。過去に追放されたメンバーは、『ゴッドファーザー』シリーズに出演した俳優カーマイン・カリディ氏だけ。カリディ氏はアカデミー会員に配布される新作映画のコピーを配布したことが原因で、追放された。
ワインスタイン氏は弟のボブ・ワインスタイン氏とともに、1979年に映画会社「ミラマックス」を設立し、その後2005年に映画制作会社「ワインスタイン・カンパニー」を立ち上げるなど、映画界で大きな力を持った人物だ。
10月5日にニューヨークタイムズが、ワインスタイン氏が過去30年にわたって女優やモデル、アシスタントらに性的嫌がらせをしてきたと報じたことで問題が明るみに出た。被害者の中には、グウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーといった大物女優もいた。