俳優、映画監督などさまざまな顔を持ち、活躍を続けるアンジェリーナ・ジョリー。
2016年に俳優のブラッド・ピットと離婚した後も毅然とした姿勢を貫く彼女を、強い女性だと思った人も少なくないだろう。
しかし、一見強く見えるジョリーにとっても、離婚は大きな身体的・精神的ダメージを与える経験だった。
自らが監督した映画『First They Killed My Father(最初に父が殺された)』のプロモーションで、サンデー・テレグラフ紙のインタビューに答えたジョリーは、離婚して独身に戻った後、心身ともにつらい時間を過ごしてきたと語った。
「独身は、私にとって楽しいものではありません。望んでいたわけでなかったし、よかったと感じていることはありません。ただもう本当に大変です」
ジョリーとピットは、2004年の映画『Mr.&Mrs. スミス』での共演をきっかけに交際をスタートした。2014年に結婚したが、2016年9月に離婚した。
「すっかり立ち直っているように見えるかもしれませんが、実際は、毎日を乗り切るのに必死です」
「感情面で、とても大変な一年でした。私は健康の問題も抱えているので、体には十分気をつけるようにしています」
2013年、ジョリーは乳がん予防のために乳房切除手術を受け、その後2015年には卵巣がん予防のために卵巣を摘出した。また、離婚した2016年には、高血圧と顔面神経の1つであるベル麻痺を患ったことも明らかにしている。
あまり落ち込んだ姿を見せないジョリーだが、それはつらい状況でも、前向きでいる努力をしているからのようだ。
「体が大打撃を受けているように感じる時もありますが、なるべく笑うようにしています。親がストレスで参ってしまうと、子供たちも親のストレスを感じてしまうことがあります。でも、子供たちが必要としているのは、楽しさや喜びを感じる時間です」
「化学治療を受けなければいけない時にも、愛や笑いをみつける力が必要です。ありきたりの言葉のように聞こえるかもしれませんが、何よりそれを実感しています」
自分の弱さやつらい経験を隠さずに話せる姿勢こそ、ジョリーの強さなのかもしれない。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳・加筆しました。