テキサス州の水害被災地を8月29日に訪問した、アメリカのドナルド・トランプ大統領の妻、メラニア夫人のファッションに批判が殺到している。ニューヨークタイムズなどが報じた。
29日にホワイトハウスを出発したメラニア夫人が、アーミー風のジャケットに黒いカプリパンツ、そして黒いスティレット(尖った)ヒール、サングラスを身につけていたからだ。ヒールの高さは6インチ(約15センチ)と推定されている。
そのファッショナブルすぎるいでたちに、Twitterなどではすぐさま疑問を呈する声が殺到した。
ただし、メラニア夫人は3時間の行程の中で素早く着替えたようだ。同日中にテキサス州コーパスクリスティに到着した飛行機から降り立つ際、メラニア夫人は、トップスは白いシャツ、足元はスニーカーを身につけていた。
一方で、頭にかぶっていた野球帽には「」(First Lady Of The United States、つまり「アメリカ大統領夫人」の略称)と書かれていた。その謎の自己アピールにも注目が集まっている。
これに対してトランプ大統領の服装は、一貫して黒のジャンパーに、カーキ色のパンツ、茶色のブーツというごく無難なものだった。
8月25日に上陸したハリケーン・ハービーは、テキサス州を中心に洪水被害を広げている。ワシントンポストによると、30日時点で少なくとも22人が死亡、1万3300人が避難している。
CNNのケイト・ブラネット記者によると、メラニア夫人の広報担当は、「テキサスの災害は進行中であるにもかかわらず、人々はメラニアの靴ばかり心配しているのは不幸なことだ」との声明を発表したという。
from @FLOTUS comms dir: "It's sad that we have an active and ongoing natural disaster in Texas, and people are worried about her shoes."
— Kate Bennett (@KateBennett_DC) 2017年8月29日
しかし、ポリティコによると、今回の訪問でのトランプ大統領の滞在時間はわずか3時間で、洪水の現場を視察することもなく、被災者と直接会うこともなかったという。