イラク西部アンバル州にある国内避難民のキャンプで7月2日、自爆テロがあり、少なくとも14人が死亡した。過激派組織「IS(イスラム国)」が、配下のアマク通信を通じて犯行声明を出した。BBCなどが報じた。
犠牲者の大半は子どもと女性で、ISの支配下にある村などから、約60キロの距離を逃げてきた人たちだった。自爆犯の男はこの避難者の集団に紛れ込んでいたという。男は全身を覆う女性用のゆったりとした服装の中に爆発物を忍ばせており、検問所付近で不審に思った警察官が近づいたところ、爆発物を起爆させた。
アマク通信を通じたISの声明によると、爆発は、難民キャンプ入口に集まっていたイラク軍兵士を標的にしたという。イラクにおける国連人道コーディネーターのリズ・グランド氏は、この自爆テロを非難。「攻撃された人々は、安全のために60キロを逃げてきました。多くが助けを求めて、長い距離を旅していたのです」などと述べた。
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イラクでは、北部のモスルでISからの奪還作戦が最終局面を迎えているが、AP通信によると、避難する市民に扮したとみられる自爆テロが相次いでいる。
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