アメリカのドナルド・トランプ大統領が所有するゴルフ場に、雑誌「TIME」の偽の表紙が飾られていた。偽表紙に写っているのはトランプ氏自身で、少なくとも5つのゴルフ場に飾られていたという。6月27日、ワシントンポストなどが報じた。
TIME誌は表紙で時の人を紹介することで有名で、トランプ氏も10回以上、表紙を飾っている。しかし、2016年の表紙になったときには、表紙の説明に対し「嫌味だと思う」とコメントするなど、気に入らないこともあったようだ。
▼「これまでTIME誌に登場したトランプ氏」画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ
今回発覚した偽表紙は、2009年3月1日号。ところが、この発売日は存在しない。翌3月2日付の号では、イギリスの女優ケイト・ウィンスレットが表紙となっていた。
偽表紙のテーマはトランプ氏が出演していたテレビ番組「アプレンティス」が大ヒットしたという内容だ。この偽表紙は本物に比べて、次の3つの違いがあるという。
・縁を飾る赤い線が細い。
・縁の赤い線の内側に白い線がない。
・副テーマの掲載位置が違う。
本物の3月2日表紙で紹介されている3つの副テーマのうち、2つは同じものだったが、残りの1つ、親元を離れた若者が戻って親と暮らすことをテーマにした話題が、「地球温暖化:絶滅の新時代」という内容に代えられていた。
さらに、偽表紙には丁寧にバーコードも添えられているが、TIME誌の偽表紙の作り方を解説するサイトで使われているものと同じものだった。
TIME誌の広報担当者は、トランプ氏側に撤去を求めている。ABCニュースによると、誰がこの表紙を作成したのかは不明。ホワイトハウスはこの件について、コメントを拒否した。
▼「デジタル修正に失敗したファッション写真集」画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ
【関連記事】
トランプ氏、タイム誌「今年の人」に 「大変な名誉だ。しかし......」
トランプ氏、タイム誌「今年の人」に 「大変な名誉だ。しかし......」