隕石から作られた刀剣「流星刀」が、6月20日に北海道・小樽市の龍宮神社に奉納された。北海道新聞などが伝えた。
「流星刀」は、明治期の政治家で小樽の発展に貢献した榎本武揚が作らせた刀剣。富山県で見つかった隕石「白萩隕鉄(いんてつ)」が素材になっている。科学技術に強い関心を持っていた武揚が、ロシアで見た鉄隕石でつくられた刀剣に憧れ、刀工に頼んで1898年(明治31年)に制作したという。
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読売新聞によると、武揚のひ孫の榎本隆充さん(82)が、これまで家宝として大切に保管してきた「流星刀」を、武揚が創建した龍宮神社に託すことにしたという。
隕石に詳しい小樽市総合博物館の大鐘卓哉学芸員は北海度新聞の取材に対して「隕石からつくられた刀は、日本には流星刀以外に個人所有の1本があるだけだと思われる。非常に貴重な資料」と話したという。
「隕石で作られた刀」というと、古代エジプトのツタンカーメン王と共に埋められていた短剣が、地球に落下した隕石であったことが2016年に発表されており、神秘的なイメージも強い。
Twitterでは、刀剣を擬人化した男性を育成する人気オンラインゲーム『刀剣乱舞』に触れて、「流星刀」とのコラボを待望する声もあがった。
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