ウクライナ内務省の25歳の女性幹部と一緒に朝食を取る権利がインターネットオークションに出品され、ウクライナのインターネットユーザーたちがざわついている。
出品したのは、内務省の欧州統合問題担当次官、アナスタシア・デエワさん。
デエワさんは6月12日、ウクライナ国営のオークションサイト「プロゾーロ」(「透明性」の意味)に「朝食権」を出品した。
プロゾーロに掲載中のデエワさんの出品
説明欄には「内務省次官が朝食に招待します」「1名限り」などと書かれており、100グリブナ(約420円)からのスタートになっている。
出品はチャリティー目的で、収益金のすべてを神経外科病院の子どもクリニックで使う人工呼吸器の購入費用に充てるという。
内務省の公式サイトなどによると、デエワさんはウクライナの首都キエフにある国立大で政治学を学びながら外務省などに勤務し、大学を卒業した2015年に内務省に入った。
翌年には同国史上、最年少となる24歳で次官に就任。異例の抜擢とその美貌から、ウクライナ社会では驚きをもって受け止められた。
一方で、「役職が務まるのか」「情実人事だ」など反発する声が上がった。
就任前、補佐官として内務相の来日に同行したとこともあり、「金の無駄遣いではないか」などの批判も受けた。
また、就任直後には、過去にモデルの仕事などで撮影したセミヌード写真がインターネット上に残っているのをブロガーに発見、拡散されるなどのスキャンダルに見舞われた。
そんな「渦中の人」による今回の出品は、すぐさまインターネットユーザーたちの間で話題になった。
プロゾーロの公式フェイスブックにはこんな書き込みが相次いだ。
「この出品は性的なものなのか、それとも違うのか?いまだにわからない」
「朝食には何が含まれるんですか?」
「朝食はベッドの上で調理されるの?」
「たった朝食1回で人工呼吸器が買えると思っているのだろうか」
オークションの締め切りは6月28日という。