天皇陛下の退位を実現する特例法の成立を受け、京都市や京都府などでつくる懇話会は、天皇・皇后両陛下が上皇・上皇后となったら京都に住んでもらうことを目指して検討を始める。門川大作市長が6月12日にの定例記者会見で明らかにした。朝日新聞デジタルなどが報じた。
懇話会は2010年に発足。東京への一極集中回避や大規模災害によるリスク分散の観点から、一部の皇族に京都に住んでもらう「双京構想」を掲げ、議論を続けてきた。メンバーは門川市長や山田啓二京都府知事、京都商工会議所会頭の立石義雄・オムロン名誉会長を中心に、山極寿一・京都大総長や華道家元池坊の池坊専好・次期家元らも名を連ねる。
今後、宮中祭祀(さいし)の専門家らの意見を聞きながら、両陛下が京都で長期滞在する際の問題点や、昭和まで京都で行われていた即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)を再び京都で行うための課題などを探る。
(退位後はぜひ京都住まいを 京都市や府、実現に向け検討:朝日新聞デジタルより 2017/06/13 09:29)
門川市長は会見で「上皇となる天皇陛下にできるだけ長く京都に滞在していただくことは、以前から念願している。具体的にどういう可能性があるのかを専門家の意見も聞きながら、客観的に調査し、できるだけ早く国に要望したい」と語った。
京都市の門川大作市長=京都市左京区の国立京都国際会館 2015年11月30日
天皇陛下の退位を実現する特例法は、9日に成立した。退位が実現すれば、江戸時代後期の光格天皇以来、約200年ぶりとなる。
この報道に対してTwitterユーザーが賛否の意見を投稿しているほか、ジャーナリストの江川紹子さんら著名人もコメントしている。
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