秋篠宮家の長女、眞子さま(25)と法律事務所勤務の小室圭さん(25)が婚約するとの報道は、欧米など海外主要紙でも報じられた。
CNNが「プリンセス・マコは愛のために身分を捨てる」と書くなど、女性皇族は結婚によって皇族の身分を離れるという制度は驚きをもって受け止められたようだ。
海外の報道機関はどのように報じたか?一部を紹介する。
■「結婚相手は王子...の一種」「愛のために身分を捨てる」(CNN)
婚約相手の小室さんは眞子さまとICU(国際基督教大学)の同級生で、大学時代には、神奈川県の藤沢市観光協会が主催する2010年度の「湘南江の島 海の王子」として、各地で行われる観光キャンペーンなどで活躍。周囲から「王子」「プリンス」とも呼ばれるようになったという。
アメリカのCNNはその経歴に触れ「結婚相手は王子....の一種」とユーモアを交えて伝えている。また、現在19人となった皇族方のうち、14人が女性であることも指摘し「皇室の規模縮小に関する懸念が再燃した」と報じた。
天皇陛下の83歳の誕生日を祝う一般参賀に臨まれる秋篠宮家の長女眞子さまと次女佳子さま(撮影日:2016年12月23日)
■「プリンセス・マコは一般人と結婚し、皇族の身分を失う」(BBC)
イギリスのBBCも同様に、「プリンセス・マコは一般人と結婚し、皇族の身分を失う」と報じている。
■「皇室も、少子化傾向が進む日本と同じ」(ストレーツタイムズ)
シンガポールのストレーツタイムズは「天皇陛下には4人の孫がいるが、3人は女性で最年少の王子が最後の王子になる可能性が懸念されている」としたうえで、少子化が進む日本の傾向と同じ、としている。
皇室の存続や人数の現象については、これまでも度々議論となっている。現在、皇室の女性14人のうち、眞子さまを含む7人は未婚で、全員が結婚した場合、女性皇族は7人まで減少する。そのため、女性皇族は、結婚後も皇族の身分のままとする「女性宮家」の創設も有力な案として浮上している。
政府は、5月19日に「天皇の退位等に関する皇室典範の特例法案」を国会に提出予定としている。しかし、特例法案の前提として行われた生前退位に関する有識者会議で、女性・女系天皇や女性宮家の創設については検討事項とはならなかった。
出勤される秋篠宮ご夫妻の長女眞子さま (撮影日:2017年05月17日)
■「かつて天皇は神だった」(FOXニュース)
FOXニュースは、小室さんの経歴や人柄に触れたうえで、「相手は海を愛するパラリーガル」とタイトルにつけた。
また、結婚の時期については、「非常に儀式化される傾向があり、結婚式へ至るには時間がかかる可能性がある」としている。
一方で、天皇制度について、「現在の天皇陛下は第二次世界大戦中の天皇陛下、ヒロヒト(昭和天皇)の息子だ」と紹介。
「第二次世界大戦での日本の敗北までは天皇は神として見られ、誰も彼(昭和天皇)の声を聞いたことはなかった。しかし、時代は変わりつつあり、日本の国民は天皇とその家族に対する親しみ感を抱いている」と皇室の変化について書いている。
■「出会いはレストラン」「コムラさんは...」(テレグラフ)
また、イギリスのテレグラフは、日本で報じられているような2人の馴れ初めについても踏み込んで「留学の話をするためのパーティで、5年前にレストランで会った」と紹介している。
ただ、残念なことに、記事の後段の2カ所で、小室さんについて「Komura」と表記するミスも見つかってしまった。
関連記事